(映画)ガタカ [映画]
パンダの最も好きな映画「ガタカ」の紹介です。
かれこれ、もう20回はこの映画を見ています。
全ての裕福な子供が出生前に遺伝子操作を受け、遺伝的欠落を排除し優れた能力をもって生を受け、幸福な人生を歩む。片や遺伝子操作を受けず生まれた子供は、生まれながらにして「不適格者」と呼ばれ、様々な差別を受ける。
生まれる前から、歩める人生が遺伝子の優劣によって決定してしまっている、そんな社会がガタカの世界です。
「いまや差別は科学の領域だ」
主人公のビンセント(イーサン・ホーク)がガタカの世界を表した一言です。差別がこの映画の最も大きなテーマです。
彼は遺伝子操作を受けずに生を受けた為に、宇宙に行く事が子供の頃からの夢でありながら、受けられる教育、選択できる職業を制限されます。
映画のタイトルでもある「ガタカ」というのが本作の主な舞台になる宇宙開発局の名称で、局員になる為には最高レベルの遺伝子を必要とします。ビンセントが宇宙に行く為には、ガタカの局員になることが絶対条件なのですが、不適格者の彼が当然真っ当な方法で入れるわけがなく。
そんな折、ビンセントは最高の遺伝子を持ちながら事故によって下半身不随となったジェローム(ジュード・ロウ)と出会います。ジェロームとの取引により、血液、尿、髪の毛といったサンプルの提供を受けることで「ジェローム」になりすまし、ガタカ社への入社を果たします。
ガタカ入社後も、ジェロームであり続ける為に、出社前には毎朝シャワールームで必死に垢、体毛を擦り落とし、指先に血液検査の為の血をしこみ、ガタカでの体力トレーニング終了後はロッカールームで人知れず倒れこんだり、と悲痛なまでの努力をし続けます。
一番好きなシーンは終盤の、弟アントンとの再会シーン。刑事であるアントンは、身分詐称の兄を咎めようとします。
「Do you have any idea what it took to get in here!?(ここまで来るのに何を犠牲にしたかわかるか)」
「God even you're telling me what I can and cannot do now!(僕に何が出来るか決めつけるな)」
顔を紅潮させ、目に涙を浮かべながら必死に訴えるビンセントの表情が、今まで彼が払ってきた犠牲の大きさを物語っています。
パンダがこの映画を初めて見たのは、色んな事が何をしてもうまく行かず、人生がかなり暗かった時期だったりしたもので、被差別者のビンセントが背負ったハンデに屈せず、夢の為に努力をし続ける姿に胸を打たれたものです。見る者に生きる力を与えてくれる、そんな映画だと思います。
遠くない未来を時代設定にしたSF映画ですが、CGなどの視覚効果は殆ど使用しておらず、映画に登場する建造物、車、小物、登場人物の衣装などは、何れもどこかレトロで懐かしさを感じさせるものですが、ちょっとした工夫で未来的な印象も受けます。
だからこそ公開されて10年以上経った現在でも色褪せない、素晴らしく秀逸なSF映画と思います。
かれこれ、もう20回はこの映画を見ています。
全ての裕福な子供が出生前に遺伝子操作を受け、遺伝的欠落を排除し優れた能力をもって生を受け、幸福な人生を歩む。片や遺伝子操作を受けず生まれた子供は、生まれながらにして「不適格者」と呼ばれ、様々な差別を受ける。
生まれる前から、歩める人生が遺伝子の優劣によって決定してしまっている、そんな社会がガタカの世界です。
「いまや差別は科学の領域だ」
主人公のビンセント(イーサン・ホーク)がガタカの世界を表した一言です。差別がこの映画の最も大きなテーマです。
彼は遺伝子操作を受けずに生を受けた為に、宇宙に行く事が子供の頃からの夢でありながら、受けられる教育、選択できる職業を制限されます。
映画のタイトルでもある「ガタカ」というのが本作の主な舞台になる宇宙開発局の名称で、局員になる為には最高レベルの遺伝子を必要とします。ビンセントが宇宙に行く為には、ガタカの局員になることが絶対条件なのですが、不適格者の彼が当然真っ当な方法で入れるわけがなく。
そんな折、ビンセントは最高の遺伝子を持ちながら事故によって下半身不随となったジェローム(ジュード・ロウ)と出会います。ジェロームとの取引により、血液、尿、髪の毛といったサンプルの提供を受けることで「ジェローム」になりすまし、ガタカ社への入社を果たします。
ガタカ入社後も、ジェロームであり続ける為に、出社前には毎朝シャワールームで必死に垢、体毛を擦り落とし、指先に血液検査の為の血をしこみ、ガタカでの体力トレーニング終了後はロッカールームで人知れず倒れこんだり、と悲痛なまでの努力をし続けます。
一番好きなシーンは終盤の、弟アントンとの再会シーン。刑事であるアントンは、身分詐称の兄を咎めようとします。
「Do you have any idea what it took to get in here!?(ここまで来るのに何を犠牲にしたかわかるか)」
「God even you're telling me what I can and cannot do now!(僕に何が出来るか決めつけるな)」
顔を紅潮させ、目に涙を浮かべながら必死に訴えるビンセントの表情が、今まで彼が払ってきた犠牲の大きさを物語っています。
パンダがこの映画を初めて見たのは、色んな事が何をしてもうまく行かず、人生がかなり暗かった時期だったりしたもので、被差別者のビンセントが背負ったハンデに屈せず、夢の為に努力をし続ける姿に胸を打たれたものです。見る者に生きる力を与えてくれる、そんな映画だと思います。
遠くない未来を時代設定にしたSF映画ですが、CGなどの視覚効果は殆ど使用しておらず、映画に登場する建造物、車、小物、登場人物の衣装などは、何れもどこかレトロで懐かしさを感じさせるものですが、ちょっとした工夫で未来的な印象も受けます。
だからこそ公開されて10年以上経った現在でも色褪せない、素晴らしく秀逸なSF映画と思います。
2008-12-31 00:12
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コメント(6)
トラックバック(1)
明けましておめでとうございます。
『ガタカ』、私も大好きなSF映画です。ストーリーも映像もほんとうに美しく、ジュード・ロウも輝いていました。この作品をブルーレイで観たら、さぞ美しいんでしょうね。
本年もよろしくお願いします☆
by クリス (2009-01-01 22:48)
クリスさんnice!+コメントありがとうございます。
ブルーレイでは、解像度の高さもさる事ながら、DVDにはなかったメイキングとドキュメンタリーが特典になってます。別バージョンのエンドロールが美しく、一見の価値ありです。(宣伝ぽいですね。。)
本年もよろしくお願いします。
by pandahead (2009-01-02 00:13)
明けましておめでとうございます。
私もこの映画、素晴らしい作品だと思います!!
大好きです♪
by u_yasu (2009-01-03 13:17)
> u_yasuさん
あけましておめでとうございます。
nice!+コメントありがとうございます!
本当にいい映画ですよね。最近になってブログはじめるまで、この映画を好きな方が多い事を知りませんでした^^;
by pandahead (2009-01-03 19:00)
こんばんは。
面白い映画でしたね。
ジュード・ロウの演技力に驚いた映画でした。
ユマ・サーマンも美しかったです。
できればスクリーンで再度観たい映画です。
by coco030705 (2009-01-08 21:54)
ココさん、こんばんは。
そうですね。映画館のスクリーンで観れたらいいですね。
私は本作のマイケル・ナイマンの音楽が好きです。
by pandahead (2009-01-09 00:58)