手組みホイールが出来るまで(3): ロードバイクの科学 [手組ホイール]
手組みホイールの製作を決めてから、勉強の為に購入した一冊の本があります。
「ロードバイクの科学」という本です。
ある手組ホイールの経験者の方が、製作時に参考にしたそうなので購入してみました。
その内容はホイールに限らず、ロードバイク全般に渡りますが、素晴らしく秀逸な本でした。
ロードバイクに限らず、自転車に乗っていると、疑問に思う事が沢山あります。
例えば、
・ どうしてロードバイクはマウンテンバイクより速い?
・ ブレーキって前と後ろのどちらが効くの?
・ 服装の違いで消費エネルギーってどれくらい違う?
・ ケイデンスとパワーの関係
どれも何となくは判っていると思ってるものの、理論的には理解していない
ものばかりではないでしょうか。
この本の著者は、ホンダの自動車のエンジニアで
趣味でロードバイクに40年乗っている方です。
ロードバイクにまつわる「なぜ?」な事について、著者がご自身の技術者としての
知見と収集されたデータを裏付けに、本当に判り易く丁寧に解説しています。
他にも、 40年の経験からのちょっと笑えるエピソードや、参考になるコラムが
随所に織り交ぜられています。
この本の好感なところは、著者がプロのメカニックでもなく、ライダーでもなく
あくまでサラリーマンとしての立場から、「人生のバランス」に重きを置いた上で
ロードバイクに対する考え方を伝えているところだと思いました。
サラリーマンである自分にとっては、参考になるポイントが非常に多くあります。
Amazonでも実に高評価で、の満点でした。
如何にロードバイク乗りの疑問に答えているかが、判りますね。
手組ホイールの組み方に至っては、ラジアル組みとタンジェント組みの違い
スポークの長さの計算の仕方、スポークにかかる張力の考え方などに
ついて詳しく解説されています。
何よりも、著者自身が、私と同じMINOURAの家庭用の振れ取り台を使っている
実体験を元に、作業の勘どころを解説しているのが、何とも参考になりました
・手組みホイールが出来るまで(2): 振れ取り台 MINOURA True-Pro2
・手組みホイールが出来るまで(3): ロードバイクの科学
・手組みホイールが出来るまで(4): リム MAVIC Open Pro
・手組みホイールが出来るまで(5): ハブ SHIMANO 105
・手組みホイールが出来るまで(6): スポーク DT Swiss Champion 1.8
・手組みホイールが出来るまで(7): テンションメーター PARKTOOL TM-1
・手組みホイールが出来るまで(8): 組み立て作業・前輪の仮組み
・手組みホイールが出来るまで(9): 組み立て作業・前輪の振れ取り
・手組みホイールが出来るまで(10): 組み立て作業・後輪&完成
・手組みホイールが出来るまで(11): 走行テスト
ロードバイクの科学―明解にして実用!そうだったのか! 理屈がわかれば、ロードバイクはさらに面白い! (SJセレクトムック No. 66) | |
おすすめ平均 自転車乗りが本当に欲しい情報満載 群を抜いた出来の本 自転車の楽しさに溢れた本 ■理想的理論書。目から鱗落ちまくりです! 科学の視点で日常を面白く。エンジニアニングの原点を体現した本。 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
- ショップ: 楽天ブックス
- 価格: 1,470 円
コメント 0