手組みホイールが出来るまで(6): スポーク DT Swiss Champion 1.8 [手組ホイール]

いよいよ手組ホイール最後の部品、スポークが届きました。

DT SwissChampion 1.8シルバーです。

IMG_6487.JPG

今回、手組するホイールはリム、ハブ、スポーク共にブラックで統一するつもりでした。
しかし、購入したスポークはシルバーになってしまいました。

 

スポークはDT Swiss Championにする事に早くから決めており
リム、 ハブと発注し、いよいよスポークを発注する段階になりバイクパーツのサイトで
物色していると、Championの1.8mm(#15)にはブラックが無い事が判りました。

これは調査不足でした[ふらふら]
Champion 1.8で見積もりと重量計算も進めていたので、今更別のスポークにすると
前提が大きく変わってしまいます。

例えばChampion 2.0mm(#14)だとブラックがあるのですが
重量は1.8が64本で359gなのに対し、2.0だと444gと、85gも違います。
これは結構な重量増です。

では、1グレード上のバデッドのCompetitionならばブラックがあるのですが
Championが1本あたり¥45なのに対して、Competitionのブラックは倍の¥100になります。
むむむ、64本(+予備)を買う事を考えると、結構なコストアップです。。


...という訳で、
今回はブラックのスポークをあきらめ、シルバースポークで組む事に計画変更しました。
初めての手組と言う事で、先ずは廉価なシルバーで組み、近い将来ブラックの
スポークに組み替えようかと考えています。こんな部分的なグレードアップができるのも
手組ホイールの良さじゃないでしょうか[わーい(嬉しい顔)]


今回スポークを購入したのは、サイクルショップタキザワ(http://www.takizawa-web.com
という群馬のお店の通販サイトです。
スポークはほとんどのお店が100本単位での販売なのに対し、こちらのサイトでは1本単位
で買う事ができます。しかも対応が素晴らしく早く、スポークは発注した次の日に届きました。

こちらが届いたスポークです。
長さ別に綺麗に小分けされています。
前後それぞれ32本で組みますが、少し多めに仕入れておきました。

IMG_6479.JPG


スポーク長の計算

さて、スポークを購入する上で長さを決めないといけない訳ですが
ここは定番、DT SwissSpoke Calcuratorを使いました。

ご参考までに、Spoke Calcuratorの使い方をご紹介したいと思います。

まずSpoke Calcuratorのサイトにアクセスすると、次の様なログイン画面が表示されます。
匿名ユーザーでも利用が可能ですので、矢印の同意事項チェックボックスにチェックを付け
「Continue」ボタンを押します。

dt1.jpg

これがスポーク長の計算ツールです。
以下に、入力の要領をまとめておきます。

dt2.jpg

 ① Rim :
    リムの製品を設定します。ものによっては、スペックがデータベースに入っているものが
    あります。私のMavic Open Proはデータがあるので、左の選択で「ROAD/TREKK 700C」
    を指定し、右の選択で「Mavic Open Pro」を指定します。
 ② Diameter/ERD :
    ホイールのERDを設定します。①でデータがあるものを指定すると、勝手に値が表示されます。
    Mavic Open Proの場合605が設定されます。
    しかし、ここで少々迷ったのですが、MavicのサイトにはERDの値が記載されていないのです。
    色んなサイトを見ていると、どうやらメーカー公表としては605らしいのですが、スポーク長の計算
    に利用する数字としては602を推奨している、いう書き込みを見ました。と言う訳で私は602を指定。
Hub(フロント)
    フロントのハブの製品を設定します。私の105の場合、左の選択で「Other」を指定し
    右の選択で「Shimano front 100mm」を指定します。すると、全ての項目が自動設定されます。
 ④ ハブ重量
    ハブの重量は自分で入力する必要があります。私はQR付きの重量「210g」を指定。
 ⑤ Spokes
    購入するスポークの製品を指定します。別にDT Swiss以外のスポークを購入する場合でも
    スポーク長に違いはないと思います(たぶん)。総重量の計算に使うだけだと思います。
    私の場合「DT Champion 1.8」を選択。
 ⑥ No. of spokes
    スポークの本数を設定します。私の場合32本。
 ⑦ No. of intersections
    スポークの交差数を指定します。私の場合、6本組なので3交差です。左右に「3」を入力。
 ⑧ Nipple
    使用するニップルの製品を指定します。私の場合、スポークに付属の真鍮ニップル12mm
    なので、「DT Messing 1.8/12mm」を指定。
 ⑨ Hub(リア) :
    リアハブの製品を設定します。「Shimano rear 130mm」を指定。

以上、入力が終わったら画面右下の「calculate now」ボタンをクリックします。
前後左右それぞれのスポーク長と、ホイールの総重量が表示されます。


結果、フロントが295mmリアが左294mm右292mmですね。
しかし、ここで不安材料があります。
それは、②のDiameter/ERDで指定した602という数値が、Mavicのサイトで確認した信憑性が今一つなのです。

散々悩んだ挙句、リムとハブを購入したお店にMavic Open Proと105の6本組
の時のスポーク長を聞いてしまいました。[ふらふら]
すると、上記のSpoke Calcuratorの出した値とピッタリ同じでした。
なので、Mavic Open Proでは602が適性値なのかな、と思います。


一応、届いたスポークの重量を計ってみました。
前ホイール用の295mmだと、196gでした。
んん??メーカー公表が64本/264mmで359gなので、32本だとすると179g以下に
なるはずなんですが。。Mavic Open Proでもそうでしたが、結構誤差がありますねぇ。

IMG_6480.JPG

ニップルも計ってみます。
32gです。1個1gですね。
IMG_6482.JPG


先程のSpoke Calculatorでは、今回の手組ホイールの総重量は、前後
クイックリリース付きで、合計1977gとなりました。

では、将来的なアップグレードで、スポークをDT Competition 1.8/1.6に
ニップルをアルミ12mmにしたら、総重量がどう変化するのか試してみました。

結果、1864gと、今回の1977gと比べて113gの軽量化になります。
これはちょっと楽しみですね。

dt3.jpg


以上で、部品が全て揃ったのでいよいよ組立てです[わーい(嬉しい顔)]

 



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コメント 3

ひろ

Spoke Calcurator の使い方がわかりやすく書いてあったので
参考にさせていただきました
by ひろ (2010-02-21 13:58) 

近藤久志

はじめまして。楽しく記事を読ませてもらっています。
自分もホイールを組む準備をしています。大変参考になりました。

ところで、ふと疑問に思ったのですが、DT Champion 1.8のメーカー公表が64本/264mmで359gのスポークが32本の場合、計算では約179gですが、貴方の用意された295mmでは、1割強長いので、計算で200g弱になると思います。実測と合わせて考えてほぼカタログ値は正確だと思います。


by 近藤久志 (2012-09-30 18:51) 

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