電動ULTEGRA Di2 取付 (9): バッテリー&配線インプレ [コンポーネント換装]
今回はULTEGRA Di2のバッテリーと配線にクローズアップします。
Di2の真髄とも言える、電気系統について詳しく見てみましょう。
まずはバッテリーマウント。フレームにバッテリーを固定する為のパーツです。
レールはアルミ製でしっかりした造りになっていて、割と重量感があります。
フレームのダウンチューブにある、ドリンクホルダーを固定するボルトに固定
するタイプのマウントです。
こちらがDi2の心臓、バッテリーです。
重量は71gと非常に軽いです。
カタログ上は1回の充電で700km走れるとの事です。
距離はどれほどの頻度で変速しているかによると思いますので、自分の場合は
どれくらい距離を走れるのか楽しみです。
それにしても、まさか自転車で燃費を測る事になるとは。。
バッテリーの端子です。
取り扱い説明書にはこんな事が書いてありました。
バッテリーの抜き差しが固くなってきたと感じた時は指定グリス(DURA-ACEグリス)を塗って下さい。
こんなところでもDURA-ACEグリスが使えるんですね。
バッテリーは、バッテリーマウントのレールにはめて
スライドさせる様に、マウントに装着します。
マウントに完全に装着された状態です。
レールに接合されていて、非常にガッチリ固定されています。
更に、この状態になるとバッテリーは絶対外れないようになっています。
バッテリーをマウントから外すには、マウント側面のカバーを開け
隠れているスイッチを押す必要があります。
マウントの中にはフックがあり、これがバッテリーを噛んでいるので
スイッチを押さないと、バッテリーが外れないようになっています。
バッテリーの充填機です。
一昔前の携帯電話の充電器の様なデザインです。
バッテリーを充電してみましょう。
フル充電は1.5時間とのこと。
配線に必要なパーツです。
これらの部品を使って、バッテリーとこれまでにご紹介したコンポーネントを繋ぎます。
それでは、それぞれのパーツにクローズアップしていきます。
こちらはフロント側ジャンクションと呼ばれるパーツです。
黒いユニットから伸びている2本のケーブルは、左右のSTIレバーに接続します。
このユニットにはボタンが1つだけ付いていて、バッテリー残量の表示と
リアディレーラーの調整をする事が出来ます。
リア側ジャンクションです。
これはフレームのボトムブラケットの下に装着するパーツで、全ての配線
がこのユニットで中継されます。LANのハブの様なものです。
ケーブル4本です。
一番左のケーブルは最も長いケーブルで、フロント側ジャンクションと
リア側ジャンクションを接続します。
真ん中の2番目に長いケーブルは、リア側ジャンクションとリアディレーラーを
接続します。
右の2本のケーブルはそれぞれ、リア側ジャンクションとバッテリー、
リア側ジャンクションとフロントディレーラーを接続します。
以上の部品で、Di2のパーツは全てです。
ただ、これだけではDi2のコンポーネントを結ぶ配線が剥き出しになって
しまいますので、それを保護するアイテムがキットには付属しています。
これはケーブルのカバーで、凹んでいる部分にケーブルを固定出来るようになっています。
ケーブルの左右は両面テープになっており、フレームにケーブルを固定する事が出来ます。
こちらは短めのケーブルカバーです。
これらを使って、如何にケーブルを綺麗に配線する事が出来るかがDi2で
最も難しい作業になります。
次回はいよいよDi2最後の作業、配線です!
電動ULTEGRA Di2 取付 - 目次 -
・電動ULTEGRA Di2 取付 (1): はじめに
・電動ULTEGRA Di2 取付 (2): Di2コンポーネント一覧
・電動ULTEGRA Di2 取付 (3): STIレバー ST-6770インプレ
・電動ULTEGRA Di2 取付 (4): STIレバー ST-6770取り付け
・電動ULTEGRA Di2 取付 (5): フロントディレーラー FD-6770-Fインプレ
・電動ULTEGRA Di2 取付 (6): フロントディレーラー FD-6770-F取り付け
・電動ULTEGRA Di2 取付 (7): リアディレーラー RD-6770-SSインプレ
・電動ULTEGRA Di2 取付 (8): リアディレーラー RD-6770-SS取り付け
・電動ULTEGRA Di2 取付 (9): バッテリー&配線インプレ
・電動ULTEGRA Di2 取付 (10): バッテリー取り付け
・電動ULTEGRA Di2 取付 (11): ケーブル取り付け前編
・電動ULTEGRA Di2 取付 (12): ケーブル取り付け後編
・電動ULTEGRA Di2 取付 (13): 調整&Di2まとめ
・電動ULTEGRA Di2 取付 後日談(1): ケーブルカバーをホワイトに貼り直し
・電動ULTEGRA Di2 取付 (2): Di2コンポーネント一覧
・電動ULTEGRA Di2 取付 (3): STIレバー ST-6770インプレ
・電動ULTEGRA Di2 取付 (4): STIレバー ST-6770取り付け
・電動ULTEGRA Di2 取付 (5): フロントディレーラー FD-6770-Fインプレ
・電動ULTEGRA Di2 取付 (6): フロントディレーラー FD-6770-F取り付け
・電動ULTEGRA Di2 取付 (7): リアディレーラー RD-6770-SSインプレ
・電動ULTEGRA Di2 取付 (8): リアディレーラー RD-6770-SS取り付け
・電動ULTEGRA Di2 取付 (9): バッテリー&配線インプレ
・電動ULTEGRA Di2 取付 (10): バッテリー取り付け
・電動ULTEGRA Di2 取付 (11): ケーブル取り付け前編
・電動ULTEGRA Di2 取付 (12): ケーブル取り付け後編
・電動ULTEGRA Di2 取付 (13): 調整&Di2まとめ
・電動ULTEGRA Di2 取付 後日談(1): ケーブルカバーをホワイトに貼り直し
2011-11-20 08:00
コメント(2)
トラックバック(0)
こんにちは^^
こうやって改めて記事を拝見しますと、何だか自転車の話とは思えませんネ。
半分ぐらいはネットワーク工事の記事かと(笑)
でもさすがSHIMANO
細かいところにも、日本のメーカーらしい気遣いがあるようですネ。
それにしても充電器にSHIMANOのロゴって、どうもしっくり来ないんですが(笑)
by こた (2011-11-20 10:03)
こたさん>
本当に見れば見るほど、細かい点が熟慮されていて面白いプロダクトだと思います。
あらゆるフレームに対応するように汎用的に出来ている点にも、メーカーの苦労が
垣間見えて、そのクラフトマンシップに惚れ惚れしてしまいます。
充電器だけはもうちょっと頑張って欲しかったですが・・w
by pandahead (2011-11-20 20:40)